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油のような酒五升2017.01.29 Sunday
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御命講や油のような酒五升
御命講(おめいこ)は、日蓮の命日(陽暦弘安5年1282年11月21日・今年2017は旧暦10月13日)である。さて疑問に思っていたのは、御会式の日程が寺によって違うことである。命日が場所によって違うなんて考えられない。例えば次を見て頂きたい。
身延山久遠寺10月11日(水)〜13日(金)
池上・本門寺10月11日(水)〜13日 (金)
万灯練供養10月12日(木)18時〜23時頃鴨川・清澄寺10月27日(金)〜28日(土)
小湊・誕生寺11月12日(日)
近所の真福寺 11月23日(祝)イエス・キリストの誕生日が12月25日と、世界中どこに行っても一緒なのに、仏教の宗派開祖の命日がバラバラとは情けない気がします。
次に芭蕉の「御命講や」の俳句について。
以下のところに句碑かあるんですって
1、埼玉県深谷市の光厳寺
2、千葉県勝浦市の本行寺3、同県・松戸市の本土寺
4、静岡県富士市の「かんかん堂」
5、長野県富士見町の真福寺
6、 山梨県身延町の久遠寺
7、大阪府大阪市の妙法寺
8、岡山県井原市の妙典寺
9、長崎県平戸市の瑞雲寺これにもびっくりしました。我が勝浦市だけに句碑があるものと思いこんでいたら。
それも芭蕉が「鹿島紀行」あたりで勝浦に立ち寄ったのかなあ、と思いきや違うんです。つまり「鹿島紀行」は芭蕉44歳の時。一方、「御命講や」の俳句は芭蕉は49歳の作というから、多少年代が合わないのです。
さて芭蕉のこの句について、次のような文がホームページに載っていました。
日蓮は、池上本門寺で没したので、御会式は特に盛大に挙行されたであろう。そして、芭蕉の住む深川は、池上本門寺に近く、御会式に参列する信者がこの日は万燈を押し立て盛大に団扇太鼓を叩きながら表を練り歩き、「南無妙法蓮華経」の妙号を唱える声がかまびすしく耳に入ったことであろう。不思議な縁だが、芭蕉は御命講の萬燈会の行われる10月12日に他界することになる。
うめお
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